北ノ俣

前回の立山初パウダーツアーに引き続き、山兎会のツアーに参加。目的地は北ノ俣。最初の誘いでは、朝早く出ればお昼には避難小屋に着き、午後ゆっくりパウダーを堪能ということだったが、いざ歩き始めたら、膝までラッセルでなかなか手ごわい行程だ。初日は日も傾く午後3時半に到着。
2日目は朝から快晴で、素晴しい朝の景色と、昨夜降り積もった極上のアスピリンスノーを堪能。僕にとってはなかなか厳しい行程だったが、どこも雪不足のこの時期極上パウダーを味わえた、なかな充実したツアーであった。

2004年12月18,19日 岐阜県飛騨市神岡町
北ノ俣

薬師岳と黒部五郎岳にはさまれた、標高2662mのたおやかな山です。単独の山としては地味な存在で、薬師岳や黒部五郎岳への経路として使われるのがメインなようです。
特に5月の連休には、折立がまだ使えないので、今回のルートから薬師岳太郎小屋へ入るのがメインルートとして賑わうようです。次回訪れるのは、春スキーの時期でしょうか。あの大斜面を山頂から滑ってみたいものです。

■参考タイム
1日目
飛越トンネル登山口(7:40)-遠見尾根出会(8:15)-くまどう峠(9:50)-分岐(12:00)-寺地山(13:45)-避難小屋(15:20)
2日目
避難小屋(6:30)-2350m地点(8:00)-避難小屋(9:00)-寺地山(10:10)-分岐(11:30)-くまどう(13:00)-飛越トンネル登山口(14:20)

今回目的の山、北ノ俣を寺地山から眺める。正面の広い雪の斜面で、タキさん、キタさん、私の3人は極上のパウダースノーを味わった。
飛越トンネル前の林道終了地点。ギリギリここまで車でたどり着けた。積雪は20cm程度、天気は曇り、気温は-1度くらい。とても暖かく感じる。 トンネル横の登山道を尾根まで登ります。この先1690m地点まで、つぼ足ラッセル。3人で交互にラッセルだから比較的快調に進む。
1690m地点からは、シール歩行に切り替え。雪が多いといっても、藪がまだ雪の上にでており、急坂はけっこう登りづらい。意外とペースが上がらないままだらだらと寺地山を目指す。 寺地山を13:40ごろ通過。避難小屋到着15:30ごろ。夏道のコースタイム4時間のところを、8時間かけて走破。けっこう疲れた。日暮れ前に避難小屋のすぐそばの斜面を1本滑る。パックされた少し固めの斜面で、びっくりするくらい良く滑る。板が体の下から、簡単に抜けてしまい、意外と難しい雪だ。ふかふかパウダーを期待していただけに、ちょっと残念。
夜中の雪で、翌日の天気はあまり期待していなかったのだが、5時に起きてみれば、外は満天の星。あと一時間早く起きていれば、山頂も目指せたのに残念。とにかく暗い中を軽い装備で出かけることにした。乗鞍岳、御岳が朝日に赤くもえていた。
青い空にすじ状の雲が。気温は-10度にはなっていないだろう。ちなみに小屋の中は-5度くらい。 西の斜面は、朝日が当たるのも遅い。美しい景色を撮影しながらなので、のんびりしたものです。
後ろを振り返れば、雲海のかなたに白山の神々しい姿が。この日の雲海は本当に素晴しいものでした。私達は雲海を目指して滑ることに。なんとも良い気分です。
標高2350m地点で、タイムアップ。ここからビデオ撮影しながら、標高2060m地点の避難小屋まで、昨夜降ったばかりのアスピリンスノーを堪能。とにかく気持ちいいの一言。 すぐそこまで雲が湧き上がって、まさに雲に向かって滑り込んでいく感覚。標高差たったの300mですが、みんな充分堪能しました。この一本のために延々苦労してきたのだ。
朝焼けの大日岳。 お世話になった北ノ俣避難小屋。小さいけど良く手入れされ、心地よい小屋です。入り口付近にある水のみ場の水も最高に美味でした。どうもお世話になりました。またいつかお世話になりますね。
小屋を出て帰路につきます。振り返れば北ノ俣の斜面に私達のシュプールがクッキリと残っています。写真で見ても気持ちよさそう♪
さてと、登山口目指して帰ろうか。 森の中に入ると昨日の新雪が、大斜面にも増して、フカフカで気持ちよい。歩いているだけでも幸せな気分です。
寺地山から見る薬師岳 こちらは剣岳
これからは下るだけで楽勝・・・と思ったのは甘い考えでした。ゆるゆると登ったり降りたりする尾根道は、思いのほか時間がかかるもの。さらに藪を覆うほど雪がなかったので、狭い登山道を、重い荷物を背負って滑らなければならず、みるみる体力を奪いへろへろ状態。結局最後はスキーを担いでつぼ足でなんとか登山口にたどり着きました。延々往復13時間、一瞬のパウダーを求めた山旅は充実感と疲労をもって幕を閉じたのでした。