雲ノ平2(水晶岳)

2日目の歩行時間13時間で体は疲労し、足の小指の爪が死んでしまった。3日目はちと辛かったので、当初の水晶岳、鷲羽岳の登頂はあきらめ、水晶岳だけにした。それでも空身もあって、最初は快調だったが、下りは昨日の疲れもあり、くたくた。しかしそれ以上に美しい高山植物の花々のおかげで、とても幸せな気分での山歩き。午後は雲ノ平に戻って、雲ノ平山荘や遊歩道脇のベンチでゴロゴロ。
しかし夕食前になんだか腹の調子がおかしい。頭痛までしてきた。うかつにも頭痛薬を飲むと、さらに胃までやられた。高山で薬を飲むと、一発で胃をやられるという体質をうっかり忘れていた。夕飯も食えずにシュラフにもぐりこむ。夜半過ぎから激しい雨に見舞われ、凄く不安で眠れない。明日この体調で下山できるのだろうか?薬師沢は増水で通行不能にならないだろうか?
幸い体調は朝までに回復、天候も曇りでなんとかもちこたえた。やはり山は何があるかわからない。

2003年8月4,5日 富山県大山町水晶岳、雲ノ平

雲ノ平

北アルプス最奥部にある高原状の溶岩台地。その標高は2500mを越え、日本で最も高い高原ということだ。今回もそれで目的地として選んだのだが。アラスカ庭園、日本庭園、アルプス庭園、スイス庭園など、ユニークな名前がつく美しい景色の向こうには、薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳のすばらしい山々の展望が得られる、なかでもスイス庭園から眺める水晶岳は絶品だ。

水晶岳(2977m)

薬師岳から東を眺めると、黒くゴツゴツした岩峰を突き上げる双耳峰が水晶岳だ。別名黒岳。白っぽい岩が多いこの近辺の山々で、この山だけが黒い。水晶岳は、実際に水晶が採れることから命名された。この山は北アルプス最奥の山で、山頂に立つためには、最低でも2泊3日の日程が必要である。

参考タイム

3日目
雲ノ平キャンプ場(6:00)-祖父岳(6:40)-ワリモ北分岐(7:30)-水晶小屋(8:15)-水晶岳(8:50-9:10)-ワリモ北分岐(10:40)-祖父岳(11:30)-雲ノ平キャンプ場(12:00)

4日目
雲ノ平キャンプ場(7:00)-薬師沢(9:30-10:00)-太郎平小屋(12:00-12:30)-折立(15:30)

祖父岳の登りから。雲ノ平の向こうに昨日登った薬師岳が、おおきな図体でどっしり構えている。

朝日を浴びる、黒部五郎岳。山頂付近の美しいカールが印象的な山だ。

薄青紫のホウオウシジャンと赤紫のタカネシオガマ。緑の葉っぱ、白い砂礫と、なんとも美しい色の組み合わせだ。

祖父岳から、三俣蓮華岳・双六岳方面。遠くに笠ヶ岳が顔を覗かせる。 裏銀座の野口五郎岳。
水晶岳の山頂も、もうすぐだ。険しい山容の割には登りやすかった。 ここまで来ると、槍ヶ岳や穂高も迫ってくる。
水晶岳山頂付近から、鷲羽岳-双六岳-槍ヶ岳へと続く大パノラマ。ここから見える人工物は、点在する山小屋だけというのが凄い。なんせここは北アルプスの最奥部だから。
水晶岳山頂から立山方面を望む。 水晶小屋付近にて
祖父岳付近から見る、水晶岳。この雄姿の割にはいまいちマイナーだ。一応百名山だけどね。 鷲羽岳をバックに、尾根歩きを満喫する登山者たち。
お花畑を前景に、鷲羽岳の西斜面。 祖父岳から水晶岳にかけては、本当に美しい花々が一杯。まるで美しくデザインされたロックガーデンのようだ。といってもこの美しさはとても人工的には創れないが。イワツメクサが、まるで花束のように咲いている。
大好きなイワギキョウ。この群落もいっぱい。 残雪を頂く北アルプスの峰々と、イワオウギ。なかなか絵になる風景です。
このイブキジャコウソウやタカネシオガマの赤紫がとても印象的。今年は若干温度が低めで、例年より少し遅れ気味になり、今日が花の最盛期だったようです。 雲ノ平にもどって、雲ノ平山荘付近をぶらぶら&ベンチで昼寝。幸せなひと時。
これも雲ノ平。草原に広がるお花畑と、適度に配置された岩や小川、緩やかにうねる丘。まさに北アルプス最深部の雲上の楽園。これまでは最高でしたが、この後体調を崩し最悪。その辺の生水をけっこうガブガブ飲んだからなあ。反省・・。 4日目へとへとになりながらも、雲ノ平-折立間を歩き、なんとか無事下山。有峰湖の周辺を車で走っていると、小熊に遭遇。う〜む、なんともかわいい。でも山道で突然あったらビビルだろうな。親熊はどこだろうか。