2日目の歩行時間13時間で体は疲労し、足の小指の爪が死んでしまった。3日目はちと辛かったので、当初の水晶岳、鷲羽岳の登頂はあきらめ、水晶岳だけにした。それでも空身もあって、最初は快調だったが、下りは昨日の疲れもあり、くたくた。しかしそれ以上に美しい高山植物の花々のおかげで、とても幸せな気分での山歩き。午後は雲ノ平に戻って、雲ノ平山荘や遊歩道脇のベンチでゴロゴロ。 しかし夕食前になんだか腹の調子がおかしい。頭痛までしてきた。うかつにも頭痛薬を飲むと、さらに胃までやられた。高山で薬を飲むと、一発で胃をやられるという体質をうっかり忘れていた。夕飯も食えずにシュラフにもぐりこむ。夜半過ぎから激しい雨に見舞われ、凄く不安で眠れない。明日この体調で下山できるのだろうか?薬師沢は増水で通行不能にならないだろうか? 幸い体調は朝までに回復、天候も曇りでなんとかもちこたえた。やはり山は何があるかわからない。
雲ノ平
北アルプス最奥部にある高原状の溶岩台地。その標高は2500mを越え、日本で最も高い高原ということだ。今回もそれで目的地として選んだのだが。アラスカ庭園、日本庭園、アルプス庭園、スイス庭園など、ユニークな名前がつく美しい景色の向こうには、薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳のすばらしい山々の展望が得られる、なかでもスイス庭園から眺める水晶岳は絶品だ。
水晶岳(2977m)
薬師岳から東を眺めると、黒くゴツゴツした岩峰を突き上げる双耳峰が水晶岳だ。別名黒岳。白っぽい岩が多いこの近辺の山々で、この山だけが黒い。水晶岳は、実際に水晶が採れることから命名された。この山は北アルプス最奥の山で、山頂に立つためには、最低でも2泊3日の日程が必要である。
参考タイム
3日目 雲ノ平キャンプ場(6:00)-祖父岳(6:40)-ワリモ北分岐(7:30)-水晶小屋(8:15)-水晶岳(8:50-9:10)-ワリモ北分岐(10:40)-祖父岳(11:30)-雲ノ平キャンプ場(12:00)
4日目 雲ノ平キャンプ場(7:00)-薬師沢(9:30-10:00)-太郎平小屋(12:00-12:30)-折立(15:30)
祖父岳の登りから。雲ノ平の向こうに昨日登った薬師岳が、おおきな図体でどっしり構えている。
薄青紫のホウオウシジャンと赤紫のタカネシオガマ。緑の葉っぱ、白い砂礫と、なんとも美しい色の組み合わせだ。